2025年1月に起きた埼玉県八潮市の道路陥没事故。
陥没の原因は、下水道の下水から発生した硫化水素が空気に触れて硫酸になったことで管を溶かした、下水道管から水が漏れて土石が流れて空洞が出来たこと等が考えられると見られています。
国土交通省は、このような事故を未然に防ぐため、陥没箇所と同様の大規模な下水道管路を対象とした緊急点検と、これを補うための路面下空洞調査を要請しました。
路面下のより深い位置の空洞を探査・検知できる技術としては、空洞探査車があります。

現在の空洞探査車の電磁波により、路面下空洞調査では1.5~2.0m程度までの深さの空洞の検知ができるとされています。
調査に際し、社会的影響が大きく、大規模陥没が発生しやすい管路から、優先度をつけて実施されます。
具体的には
①埼玉県八潮市の道路陥没現場と類似の条件の箇所
②構造的に腐食しやすい・腐食が確認され未対策の箇所
③緊急輸送道路で下水道起因の陥没履歴がある箇所
④沈砂池の堆積土砂が顕著に増加した処理場・ポンプ場につながる管路
そして、判定基準は、路面陥没の可能性判定表から緊急度をつけていきます。
今回の調査では、高知市知寄町の国道にて、緊急度Ⅰ(最も高くて、速やかな対応を実施 ※原則1年以内)の3箇所の空洞が発見されたため、空洞の有無を確認し、空洞箇所の埋戻を行います。
交通量が多い国道での工事になるため、規制をかけて夜間(PM10:00~AM6:00)で作業します。

作業開始です。探査車両による調査結果から、空洞の可能性がある道路をゆっくりと掘り進めると・・・


開始直後から空洞が確認されました。次の工事ポイントも道路から0.35~0.85mで空洞箇所が確認されました。


空洞箇所が確認出来たら、20cm間隔で埋戻して、十分に転圧します。

最後にアスファルトで敷均して、作業終了です。

下水道等の地下占用物や道路排水施設等の地下埋設物に起因する大規模な道路陥没への対応は喫緊の課題。陥没の原因となる路面下空洞に対して、効果のある道路構造(舗装、排水管路等)技術が求められています。
最後に夜間工事に際し、近隣の店舗やマンションの住民の方々、ご不便とご迷惑をお掛け致しました。ありがとうございました。